• 「聞こえにくい」と感じたり、「聞こえ」に関して日常生活に支障をきたしたら、補聴器を使い始めるタイミングかもしれません。
  • 補聴器を使い始めるタイミングとして、聴力レベルの数値も目安となります。
  • 日本聴覚医学会が2014年に公表した「難聴対策委員会報告」によると、難聴(聴覚障害)の程度は、以下のように軽度難聴、中等度難聴、高度難聴、重度難聴の4つに分類されています。

程度分類   平均聴力レベル

程度分類  平均聴力レベル
軽度難聴25 dB 以上 40dB 未満
中等度難聴40 dB 以上 70dB 未満
高度難聴70 dB 以上 90dB 未満
重度難聴90 dB 以上

難聴の程度分類

軽度難聴: mild hearing loss (impairment)

小さな声や騒音下での会話の聞き間違いや聞き取り困難を自覚する。会議などでの聞き取り改善目的では、補聴器の適応となることもある。

平均聴力レベル25 dB 以上 40dB 未満

中等度難聴: moderate hearing loss (impairment)

普通の大きさの声の会話の聞き間違いや聞き取り困難を自覚する。補聴器の良い適応となる。

平均聴力レベル40 dB 以上 70dB 未満

高度難聴: severe hearing loss (impairment)

非常に大きい声か補聴器を用いないと会話が聞こえない。しかし、聞こえても聞き取りには限界がある。

平均聴力レベル70 dB 以上 90dB 未満

重度難聴: profound hearing loss (impairment)

補聴器でも、聞き取れないことが多い。人工内耳の装用が考慮される。

平均聴力レベル90 dB 以上
  • 平均聴力は、聴力検査で500、1,000、2,000、4,000Hz(周波数・音の高さ)における聴力(dB)の値を足して4で割ってもとめます。
  • ((500 Hz +1000 Hz +2000 Hz +4000 Hz)/4)
  • 聴力検査を実施して平均聴力レベルが40dB以上70dB未満であると中等度難聴に分類され、補聴器のよい適応とされています。
  • 普通の大きさの声の会話の聞き間違いや聞き取りが困難であると自覚する程度の難聴が中等度難聴であり、補聴器を使い始めるひとつの目安になります。

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